「んじゃぁ、金井さんの席はあそこな」 「あ…はい」 あたしは先生の指の指した席に座る。 すると、隣の席の人が挨拶して来た。 「あたし、伊藤真歩(いとうまほ)!よろしくね!!司って呼んでいいかなぁ??」 「え、あ、うん。いいよ」 「じゃぁ、あたしのことは真歩って呼んでね!」 「う、うん…」 久し振りの女の子との会話に、どんな反応をすればいいかわからなかった。