「学校…着いた……」

「バシャッ!」


上から水が降って来た。


「…ッ……!」

「金井、ごっめーん。昨日掃除の後水捨て忘れててぇ、今捨てちゃったから水まみれだねぇ。ごめんねぇ」

「……」


あたしは言い返すことも出来ない。






みんなは言い返せばいいのに。とか何で黙ってんの?とか色々陰で言うけれど…



そんな簡単にいじめが止まるならいじめなんてこの世に無い―――――






それに、周りに人は沢山いてもこんなことは日常茶飯事で誰も見向きもしない。



教師なんて見て見ぬふり……









もう、最悪。




だから学校なんて来たくなかったのに!