「円ちゃんっ!!」

「はい!!」

唯斗先輩からのセンタリング。

…ボレーを打てと??


あたしは渾身の力を込めて、そのシュートを打ったけど、相手DFの肩に当たって軌道は大きく逸れた。


「円、焦らず打て」

「晃汰…ごめん」

「いいって。そんな簡単にシュート入るんじゃあつまんねーよ」

「…ぶ」

「あ??何だよ??」

「いやぁ…晃汰くんらしいなぁと思いまして??」

「うぜぇー」

「あ、それ久々に言われた」


2人で顔を見合わせて笑う。

なんかこの空気、いいな☆


「円ちゃん、晃汰!!試合中にいちゃつくな!!」

「あ、そっか。今試合中かぁ」

「気付いてねぇとか…馬鹿か」

「何でもいいから早く来い!!」

「「すいません!!!!」」


そっか、次はゴールキックからだった。笑

へへっと笑うと、大輔先輩は呆れ顔。


「ったく仕方ねぇな、馬鹿円は」

「う、うるさい。晃汰だって馬鹿じゃん??」

「お??やんのか??」

「イエ。」


てゆーか近いっす!!

晃汰さん近いっす!!!!


「ぶふっ…。ぶっさいく」

「んなっ…」


ムカつくー!!!!