ーピピピピピピッ

「あ、大輔先輩」


あたしのケータイにかけてきたのは、只今あたしの敵である大輔先輩。


「はい、何か用ですか」

うわ、我ながらイラついた声!!

「わぉ☆円ちゃん機嫌悪ーい」

無駄にテンションの高い大輔先輩。

…誰のせいだと思ってんのさ??


「で、何ですか」

「ん、いや、お風呂の時間だよっていう連絡を♪」

お風呂!?

「了解です!!ありがとうございまーす♪」

「分かりやす…」

お風呂っ♪お風呂っ♪♪♪

潮で髪の毛バリバリだから、早くお風呂入りたい!!


「ちなみに、お風呂も学年ごとだからね」

「え"」

ちょっと待って。それって…。

「さすがに、男湯と女湯は分かれてますよね??」

「そりゃそーでしょ!!」

ですよね!?笑


「じゃあ風呂行くかー」

飛鳥のその言葉で、ゴソゴソと準備をしだす。

「それにしても、お前はいいよな」

「へ??何が??」

この状態なのに、“いいよな”って…どういう事??


あたしが首を傾げていると、晃汰は呆れたように肩をすくめた。

「風呂、広々と使えんじゃん」

「なんだ、そんなこ……あ"!!!!」


学年ごとで、女湯で。