バドは返す言葉が見つからず黙り込んだ。


そんなバドの様子を見て、日向は明るく振舞った。


「死ぬよりはマシや! 
俺を狼人間にしてくれて感謝してるで!」


「そうですか。
日向様のご家族も、きっとそう思ってくださると思います」


「茜ちゃんの両親の記憶も消すんか?」


「茜様次第ですね」


「そっか……」


日向とバドはリビングへ行き、茜が目覚めたことを真央とヴラドに報告した。


皆に、心からの笑顔が戻った。