「疲れた・・・・。」
アパートの前に、車を止めて呟く。
ハンドルに突っ伏して、そのまま数分。
休みのはずが、ほぼ最後まで、仕事して来た。
断れない、私の性格がいけないんだろうな。
これじゃ、店のパートさんも育たないし・・・。
自己嫌悪。
その場では良かれと思ってやってきても、一日が終わると、寂しさと不安にさいなまれる。
販売職は好き。でも、辛い・・・。
こんな生活、もうすぐ一年。
私がやっていることは、あっているのか間違っているのか。
同期の店長は、もっと上手にやってるのに。
こんなんでいいのかな・・・
考え出すと止まんない。
辛い・・・辛い・・・
「・・・冷たっ。」
夕ご飯用に買ってきたペットボトルのジュースから、水滴が足に落ちて我に返る。
こんなとこで、こんなことしてても仕方ない・・・か。
家にはいろ・・・
車のドアを開けて、アパートを見上げる。
小さなワンルームのアパート。