「そこの女子は自己紹介ん時いなかったよね?
俺の名前は坂田雄飛。雄飛でいいよ!」
ええ、知ってます。
恥ずかしいことに、知ってます。
貴方のお兄さんの名前も知ってます。
「あんたは?名前なんてーの?」
「ああ、野々宮梓。あたしのことも、梓でいいよ。」
「よろしく!アズ!」
ニコっと笑う雄飛。綺麗な顔なのに、笑うと可愛いとか全国のあたしに謝れ。
「んーで、そっちの女子は千夏で、男子は透、だよな!」
「ええ、よろしくね。雄飛」
「よろしくうううう!仲良くしような!雄飛!あ、そだ!今日カラオケ行かね!?」
いいなそれ!行こう行こう!と和気藹々(あいあい)に喋ってらっしゃるお二人。
なんとまあ楽しそうですね仲間に入れてハブらないでちょうだい!
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放課後ですわよ奥様。
結局カラオケ行くことになったらしいよ。
あへへ、何歌おうかなぁ。
8割アニソンとか引かれるかな。かな。