「やあ、こんにちは。こんな夜更けにどうされましたかな?お嬢さん。」
「えっ…あの…、道に迷って…(ポッ、何この人、超カッコイイ…!王子様みたい!)」
「女性の一人歩きは危ないですよ。」
「いや、大丈夫です!私…ブサイクですから」
「何を言うんですか。あなたは、凄く魅力的ですよ。」
「ほんとに…そんなことないですから!」
「そうですか…。ならば、俺があなたを食べる狼になってしまおうかな。」
「え?ちょ、王子様!?あっ…!」
「ふふ…王子様?そんな綺麗なものではありませんよ…。あなたの前では素の自分。この狼のような姿が、俺自身なのです。」
「なぜ…私の前でだけ…」
「それは…あなたのことが…」
「アアアアアアアアアアアア!!!!王子ィィィ王子ィィィ!アアアアアアアア!!」
何コレ萌えるううううううう!
たぎるうううううううううう!なにこれ!?なんと秀逸な乙ゲー!?この王子いい!
ドンピシャ!二次元に行きてえええええ!
大人気乙女ゲーム『王子様と危ない恋シヨッ!』を片手に踊りだすあたし、
野々宮梓は今年で16歳になるビチビt…ピチピチの高校生である。
人より少し違うセンスの持ち主。=変な子じゃない!ノットイコール!≠!!
人と違うところをあげるとすれば、王子に興味があるってとこかな!