それがキスだとわかるのに時間はかからなかった。


 


 「んっんん・・・あ」



 甘くて溶けてしまいそうだよ・・・。



 「ふみ・・・や・・・」








 「俺も、ずっと好きだ」




 不意打ちだった。
 すでにキリっとしたいつもの整った顔に戻っていた。
 きっとあたしの顔はりんごのように真っ赤なんだろうけど。




 「俺の本当の彼女になれよ」



 ぎゅっと力強く抱きしめられた。