あたしは抵抗する暇もなくヤンキーに連れていかれた。

「何もしねえから安心しろよ」

そんな言葉信じられない…
助けよぉ…美香…竜…
そんな助けを呼ぶこともできずにあたしは学校の外に連れていかれた。

怖いよー
あたしって何されるんだろ。








「あーぁ!やっぱり糞甘い小説なんて書くの面倒くせぇよ。」
あたしはそんなことを呟きながらまだ未完成の小説を残して、そっと携帯電話を閉じた。

あたし?
小説?
なにか今の文はおかしくないだろうか?

あぁそういうことか。
あまり考える暇もなく答えは出た。
なぜおかしいのか。
それは…
「あたし」
これは「私」という自分の呼び方が変化したものだと思う。
ではなぜ「私」ではなく「あたし」と述べたのか。
うん。これは仕方ないな。
現代では書き言葉と話し言葉の境目があまりハッキリしていない。
たとえば「言った」という言葉がある。
「言った」という言葉は人と話す時、つまり会話では
「言った」というより「ゆった」
と発する事が多い。
会話上ではこれが仕方ないのだが
現代の若者は文章を書く場面でも「言った」を「ゆった」と書く事が多くなっている。
これは非常に不快である。
なぜかというと




「暇すぎワロタwwwwこんなしょうもないことしてる自分が情けないぜwwww」

俺はそんなことを思いながら
自分に対して苦笑いした。