「次美術だよね??」
「うん♪あの先生嫌だぁ~」
「わかるー…うるさいよね」

なんてことを話しながら
私と蓮菜は美術室へ向かう。


美術の班は、私と蓮菜は
運良く同じ班。


「あっヤバっチャイム鳴る~」

そう言って慌てて私は
席に着こうとした。

なのに!
ガタッ…
机の脚に足を引っ掛けて
転びかけてしまった。



「あっ…ごめんっ、
ごめんなさい」

衝撃で、隣の班の、
横の席の人の椅子の方に
転んでしまった。


あやうく…その人が居て
助かったぁ。



ははっと笑顔になって、
その人は椅子を丁寧に
引いてくれた。