「おはようございます。」
先生の声だった。
先生にだけは助けられたくない。

だって 先生が助けるとひいきしてるって思われて、もっといじめられるじゃん。

「あなたたち席に座りなさい。」

先生は やさしくない。

先生は 私の味方についた。

いや。
イヤ。
イヤ。

怖い、
怖い、
怖い。

やめてって言えなかった。

先生の同情が、

先生の優しさが、

“私を苦しめる”