バタバタバタバタ・・
廊下には私の足音だけが
うるさく鳴り響いている。
「さすがに誰もいないかぁ・・」
私は1人で呟きながら
教室のドアを開けた。
ガラガラっ・・
美咲を下の玄関で
待たせているので急いで
宿題を探す。
「んー・・あった!よかったぁ」
安心しながら教室から出た。
廊下の窓から美咲が見えた。
「あ!やば!早くしなきゃっ」
わたしは美咲を待たせてることを
思い出し、走り出した。
そして、曲がり角で誰かに
ぶつかった。
ドンっ・・
「いったあ・・」
呟きながら前を見ると
見慣れない男子がいた。
「あ!すいません!」