思えばよく
颯馬はいつでも
私を助けてくれたなぁ。

「葵ーあのさぁ
 俺の顔ジロジロ見んのやめろよ」

気づくと私はつい颯馬の顔をずっと
見ていた。

「ご、ごめ、へっくしゅッッ」
「ははッ。すっげーでかいくしゃみー」
「もう。笑ってないでティッシュぐらい
 貸しなさいよぉ!」
「分かった分かった
 でもティッシュないんだよな…」
「えーッ。役立たずーばかぁ」
「ははは。ごめんって!」


ドキン・・・ドキン・・・
何だろこの気持ち。