「俺事故の時に、頭を強く打って雫のことがまったく思い出せないんだ。
あいつが俺の彼女だって信じれないし、あいつとどう出会って、どんな事をしてきたのか分からないんだ。」


俺が喋り終わると、みんな唖然としていた。

「それは雫も知ってるのか?」


やっと喋ることができたのか裕太が聞いてきた。


「うん。先生が説明したって言ってたから知ってると思う。」


みんな驚いていたが、納得してくれたみたいだった。


「ずっとこのままじゃないだろ?」

裕太が聞いてきた。


「先生の話だと、記憶はいずれ思い出されるが、それがいつになるのかは、全く分からないらしい。」


俺はおっさんに言われたことをそのまま言った。