鼻の先と先がふれるほど近くに星宮くんの顔がある。


星宮くんの焦げ茶色の瞳があたしを見詰めていた。


一拍たってからやっと自分の置かれた状況が理解できた。



あたし……。キスされてる。


思わず、星宮くんの胸を突き飛ばした。