すると男の子は振り返った。


男の子はあたしを見詰めている。


見詰められて暫く声がでなかった。



『あの……。名前、聞いてもいいですか?』


そう小さく言うのが精一杯だった。


それを聞いた男の子は一瞬、どこか悲しそうな顔をした。

やっぱり。行き成りで迷惑だったのかな?