その人もあたしと同じ屋根の下で雨宿りをしている。


その人はとっても見覚えのある朝、出会った男の子だった。


話し掛けたい……。


けど。あたしのこと覚えてるかな?


そんなことを考えながらアタフタしていると、男の子は鞄の中をゴソゴソと何かを探し始めた。