「ちょっとしたジョークやん。もぅ、よっちゃん笑いのセンスなさすぎぃ~」


「あんたに足りないのは一般常識だっ! こういうつまらない上に全く回収しない複線や台詞は止めろって何度も言ってんだろ! 話のテンポを削ってまで笑いを取りにいきたいのかあんたは!」


「せやな」


「即答かよ!? だったら小説家じゃなくて芸人になっちまえ! つうかあんたのネタつまらねえからな? 全然笑えねえからな! 下ネタも中坊レベルなんだよチクショウがっ!」


「あかん。よっちゃんの言葉が全部ツンデレに聞こえてまうわぁ」


「べ、べつに、あんたのネタなんか全然面白くないんだからねってなに勝手に都合の良い方に脳内変換してんじゃボケェッ!」


「おお! 今のノリツッコミ良い! よっちゃんも腕あげたなぁ」


「嬉しくねぇから! ていうかわざとやってるってことは知ってんだからな! どうして真面目に書いてくれないんですかほんとにぃ!」


「真面目に書いたら、俺が俺でなくなってまうやろ?」


「用はネタに詰まって現実逃避してるだけだろぉおおお!」


よっちゃんさんの悲痛な叫びが胸に響いてくる。