いくら百戦錬磨(自称)の俺の息子さんも、このエロい体勢と刺激に耐え続けられるわけがない。


このままエレクトリックパレードが始まってしまったら、それこそ変態の烙印を押されてしまう。


もう若干手遅れな感じもするけれど、この問題は後でいくらでも誤魔化せられる。


でも息子のエレクトリックパレードだけは、どうしたって誤魔化せない。


離れなければ。この状況を打破しなければ。


男の俺が本気を出せばこの態勢を抜け出すことなど朝飯前だが、無理やり引き離そうとしたら千秋に怪我をさせてしまうかもしれないし、なにより勿体ない気も……ゲフンゲフン。


千秋の目線が一瞬外れる。


その視線の先を追いかけると、どうやら俺の真上、現在倒れているから千秋からして真正面を凝視している。


千秋の正面にあるのはベッド。そしてベッドの下には……。


「まっ!?」


「待たない」