「マミさんがこんな物を買うわけないだろ?」


そうだ。千秋はマミさんの本性を知らない。


あの人は腐女子というホモ漫画やホモ小説が三度の飯より大好きで、マニアックな変態プレイを意図も容易く漫画にして同類に売りさばいている完全究極体な変態恥女野郎だということを知らないんだ。


マミさんのことを頼れる姉貴分として見ている千秋だ。信頼度でいえば『俺<マミさん』という力関係。


ここでマミさんの本性をバラしたところで、苦し紛れの言い訳にしか聞こえない。


というか、マミさんの本性バラしたら殺されるから言えない。口を滑らすわけにはいかない。


つまり逃げ場はないということだ。なんてこったい。


卑猥な棒をパシパシと左手に打ちつけながら、千秋は徐々に距離をつめる。


床に座っていた俺は手足を使って後退するが、こんな狭い部屋で逃げ切れるわけもなく、すぐ後ろにはベッドがあり、逃げ場に困っているところで千秋に捕まった。


俺の腰辺りにドスンっと乗っかり、完全に動きを封じられる。


そのまま上半身を抑えつけられ、背中は床に付き、千秋に見下ろされる格好になった。