というか仕事しろ。原稿迫ってんだろおい。


このままだと本当にハッピーターンの粉を玄関に撒かれそうだったので、不本意ながらマミさんのプレゼントを受け取っておいた。


燃えないゴミの日に捨ててやる。こんな怪しい物を持っていることを千秋に知られたら、幻滅されること間違いなしだ。


問題はどのように捨てるかだなと考えていると、マミさんが「こっからは真面目に話すけど」と真剣な面持ちで口火を切った。


マミさん、その顔さっき「ハッピーターンの粉玄関に撒くぞ」と脅した時の表情と一緒です。全然説得力ないです。


いや逆か、ハッピーターンの粉を本気で撒こうとしてたのかこの人。


二人の間に異常なまでの温度差があるが、マミさんは気にせず話を進めた。


「あんた手ぇ早そうだから忠告しとくけど、冗談抜きでちーちゃんとそういうことは暫く我慢しなさい」


「手が早いとは心外です。俺だって一カ月ぐらいは辛抱します」


俺をその辺のチャラ男と一緒にしてほしくないぜマミさん。そんながっつくほど俺は飢えてないぜ!