「使わねえから! 絶対に使わねえから!」
「なんで? だってちーちゃんが彼氏なんだから、竜司が突っ込まれる側でしょ? 受けでしょ?」
「受けじゃねえし突っ込まれる側でもねえよ! というかあれは千秋のテレ隠しであって、言葉通りの意味じゃねえよきっと!」
「なにそれ萌える。ツンデレ美味しいです」
「マミさんキモイです」
「でも、ちーちゃんに竜司の粗末なモンが突っ込まれる図とか、嫌悪感を通り過ぎて殺意しか湧かないわ。チンコ切ってちーちゃんに渡しなさい」
「粗末なモンって言うなし! ていうか最後とんでもないこと言ってのけたなおいっ!」
「たくっ。人様のプレゼントを雑に扱うなんて、ハッピーターンの粉を玄関に撒いてやろうか?」
「行動が謎すぎて逆に怖ぇよ!? 玄関アリ塗れになるよ!」
その後もブツブツと小言を言い続けるマミさんに、俺はもう意気消沈。ツッコム気力も失われた。
ゴウさんは傍観を決め込んでヘラヘラと笑い転げているし、本当に当てにならない。