次の日・・・

血まみれだった顔は、すごいイケメンだった。


すうっと通った鼻筋、きりっとした目、さらっとした髪、そして、薄紅色のくちびる・・・



「綺麗・・・」


思わず言ってしまうほどの綺麗さだった。
ずっと見てたし・・・


この人には一体何があったのだろう、、、
あんなに、ボロボロになるくらいだ。
きっと、たくさん色々されたんだろうな・・・すごく痛かっただろうな・・・



「うっ!っっ・・・」


「あっ・・・!起きた。」


男はやっとおきた。




「なんだ・・・ここ・・・」


「あぁっ…!
大丈夫ですか?」


「っつ。いってえ…
ここどこ?」


「あたしのうちです。・・・・。」


「ふぅん・・・。なあ、なんで 俺ここにいる?」


「あっ!それは・・・」



あたしは今までのことを全部話した。家の前に倒れていたことも、全部、全部話した。



「そうか…。」



男は少しうつむいてから、また顔を上げた。


「この服、俺のじゃないよな。」


「あっ!はい。下はそのままですけど・・・」


「お前のか?」


「はい…」


「ふぅん。」



そして、二人の間にしばらく沈黙が訪れた。