ただひたすらに生きてる世界。


こんな世界に生きててもなにもいい事なんてひとつもない。


いっそ、死んだ方がマシ。


そう思うことも最近増えた。


学校前――…。


私が歩くと道があく。


皆が私を怖がっている。


きっと…明日も…卒業するまで…。


もしかすると卒業してからも…。



「誰だ?あいつ?」

「噂の喧嘩の強い転入生じゃね?」



入ってからすぐに聞こえてきた。



「よっ!姉ちゃん?あんた朝から喧嘩か?」



なぜか笑いがおきる。



「悪いが初登校からテメェらみてーなザコを相手してる暇はねぇ。」



売られた喧嘩は買う。



「んだとテメェ!!!」



相手の男が襲いかかってきた。