学校までは歩いて20分ほど。


近いのか遠いのか…。


歩いてると、視線を感じる。


冷たくものすごく痛い視線を…。


そりゃそうか。


顔、ガーゼはってあるんだし。


「迷惑にもほどがあるし…」



こんな生活はもう慣れた。


そりゃ慣れるだろう。


毎日こんな生活だから。


母親が男を作り家を出て行ったきり、父親はあのように毎日、私に虐待をしてきた。


おかげで私の身体はボロボロ。


かばってくれる人もいない。


友達もいない。もちろん親友も。


私には…誰もいないってこと。


でも、別に欲しいワケでもない。