「彩ちゃん。久しぶりね」

「ご無沙汰してます」



来てしまった…この顔で…。



「ごめんなさいねこの間」

「いえ、大丈夫です」



この間出会った時とは全く違うな。


本当に変わったようだ。


部屋もなんだか明るくなった。



「アタシちょっと洗濯物取り込んでくるから。彩ゆっくりしててね」



イスに座らせてもらった。



「彩ちゃん。恋を助けてくれてありがとう」

「いや……」

「この前ね、恋が初めて私たちにキレたの。もう嫌って…ビックリしちゃった」

「…………」

「今までそんなこと聞いたことなくて」



あの恋がキレるんだもん。


私だってビックリするに違いない。