―――次の日

あたしは昨日のことを心の奥にしまいこんで
恥ずかしかったことをなかったことにした

―――キーンコーンカーンコーン

授業終わりのチャイムがなった
それと同時に廊下に人がドッとあふれる
あたしは教室を出た
向かう先は・・・
もちろん来地くんのいる
1-3教室!
きゃー!
超かっこいい!
来地くん!

「ら、ら、来地くんッ!」
噛み噛みで声も裏返って超最悪!
「ん? あ、昨日のあいらちゃんだあー!なに?」
名前・・・覚えててくれたんだ
ん?名前呼んだけど
何話せばいいのかな
ってか、
こんなダメじゃん!?
普通話があるから呼ぶのに
話がないのに・・・
どーしよーっ
「きょっうは、暑いねーー」
なんてベタなことを言ってみたあたし
「うん!あついねー こんな日はテニスがしたくなる」
なんて笑顔で返す来地くん
本当、テニス好きなんだなあ

あたし、本当に来地くんが好きだ
心のそこからどんどん好きが溢れてくる
とめられないよ・・・!

―――来地くん、あなたのこと、勝手に好きでいていいですか?