うーーん、
さっきの男
超イケメン!
あたしのタイプだあ
ん?
でもあんな人いたっけ?
名前知らないし・・・;

そこであたしは夕菜に聞くことにした
「優奈~、うちがさっきぶつかった人ってダレ??」
あたしが聞くと夕菜はぐうーっっと伸びをして言った
「隣のクラス、1-3の山室来地だよ。テニスが超うまくて~、
確か全国2位だったな?」

え、え、ええ~??
そんなにスゴイ人なの?
し、し、身長あたしよりちょっと大きいくらいだよね?
あたし148センチだから、
来地くん、150くらい!?
男子にしたら低いよね?
すごーい!
ちょっと気になるかも!

「あ、あいらちょっと気になる系? 今、来地くん彼女いないらいしいよ」
夕菜がニヤニヤしながら言ってきた
「えっ・・・マジ!?」
あたしは目をこれでもかって言うくらい開いた

あ、あんな人が彼女いないとかー
ないでしょ・・・??
それともテニスが彼女とか?
うー・・・

「気になるならアピールするべきだよっ!」
そういって夕菜はあたしの背中をドンッと押した
そして押されたあたしの向かっている先には―――・・・
らっ、来地くん!?
だめだ、とまらないと!
そう思ったときにはもう遅く、
あたしはまた来地くんにぶつかっていた

「ひゃっ!?ごめんなさいっ!」
謝るあたしに来地くんは
「あー、いいよいいよ。君こそだいじょうぶ?」
なんて優しい言葉をくれた
ひゃーん
来地くん超タイプ~
あたしは目をハートマークにしながら
「あっ、あたし!橋本あいらっていいます!
またぶつかったときはごめんなさいっ!」
なんてわけのわかんないことを言っていた
「ぷっ・・・うん、わかったよ。またぶつかったときは・・・ぶふっ・・・」
必死に笑いをこらえる来地くん
あーあー、
もう恥ずかしすぎる
本当、穴があったら入りたいよっ!

・何回もぶつかってきた子
・インパクトありすぎの自己紹介
ああ~もう!
本当恥ずかしい!
思い出したくないけどー・・・
思い出しちゃうよう
本当恥ずかしいー!