「ねえ,久爾」 僕の声は震えている。 「本当にやるのかよ」 「やる。本当にやる」 深夜のひ弱な幼なじみといるというのに,なんだこの久爾子の声の強さは!? と僕は思った。 「大丈夫。見つかりゃしないよ」 「その自信はどこから…」 「さあ、自分でもわからないわ」