-------------------------

真っ暗の中。

ポワン…ピシャン…

水が落ちる音が聞こえる。


(あれ?この夢…)

あかりは眠りながら、考える。


…ポワン…ピシャン……。

『また、会えたね。』



(またあなた…?)

『ぼくの言ったとおりでしょ?』

(なんの話?)


『貴女はひとりじゃないって。』


(一人よっ!!だって…私…)


『大丈夫だよ、もっと素直になんなきゃだけどね』


(ホントに、私幸せになっていいの?)


ポワン……ピシャン…。


『幸せになってくれないと僕が困る』

(なんで…?)


『僕は貴女を選んだから。』

(私を…?)


『その日まで、僕は神様の近くにいるんだ。

今回も、神様に無理矢理お願いして貴女に会いに来たんだよ』


(…なんの話?)


段々暗闇が薄くなり、白んできた。





「待ってっ!!まだ聞きたい事、沢山あるっ!!」


『大丈夫。
貴女の傍にいるから。
ずっと、願ってるから。』

(幸…せ?)


『そう。幸せ。』


あかりは泣きそうになってきた。

(貴方はどうして私の幸せを願ってくれるの?)


『教えてあげないよ』


(なんで?教えてよ。)


『スペシャルヒント。

僕は貴女の事が大好き。


だってずっと、僕の存在、忘れてくれてなかった。
大切に、手、当ててくれた。

すごい心地良かったんだよ……』


(えっ!?)


『あ、時間だ。

また来るね。』


(待って!?教えて!?)

「貴方は誰ッ!?」