「おさむちゃぁぁぁ〜んっっ」と紺の車から出てきた人物に、抱き着いてきた。


「ひ、ひとみ、危ないよっ」


ひとみの夫でおさむは、ひとみに対してそう言う。


「タケルくん、ごめんね?
またうちのひとみが何か迷惑かけなかった?」


(すんごい迷惑かかりましたっ!!
ひとみのメデューサでっ!!)


と思いつつ、

ひとみの形相にビビり、

「い、いえ、大丈夫です」

と言う。


「お前、なんとかしてくれんかぁ?こいつのメデューサ……。」

ヒサシはおさむにそう言った。

そうすると

おさむから見えない火花が散り

「いえ、ヒサシさんだけには許してますので」

と言う。


ムッとしたヒサシもバチバチバチバチと火花が散りはじめた。


(わーわーわーわぁぁぁ〜!!)


タケルはそう思いつつ、

「そ、そうそう、今日は仕事大変だったんですけど、ユウキくん、ちゃんとお母さんの言う事聞いて、事務室で遊んでましたよっ」


と言った。


そうするとおさむが

「ひとみぃぃぃ〜!!ユウキぃぃぃ〜!!!」

と抱きしめながら

「僕がいなかったと言うのに大変だったねっえらかったねっ!!」

と言った。


その場にいたタケルとシンとあかりは口をひくひくとさせ


(((や、やっぱりひとみ(さん)の旦那だな(だよねっ)))と思ってた。


その尻目にヒサシは「けっ」と言いながら、タバコをポイ捨てし、どこかに行った。


「これっ!!ヒサシっ!!タバコは投げんなっつっただろーが!!」

祖母の注意も聞かず。


タケルは思った。


(ヒサシに幸あれっ)


と………。