「なんか気晴らしにね?
遊びに来ようかって思って。
あと、何やらタケルちゃんが大変な事になってる〜って、お母さんに言われて来ちゃったんだよねぇ〜」


何を吹聴されたか知らないが、シンに続き、ひとみまでにニシシ…と含み笑いで言われたタケルは


「……………ッッ!!」

と赤面し、後ずさった。


「さぁ〜薄情なさいっ!!
あかりちゃんを泣かせた理由と、何をやらかしたかを〜!!!!」


(か、かあさん!!何言ったんだよ〜〜!!!)

タケルはへたり込みそうになった。


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「ふ〜ん、なんだがっかり〜。
突然綺麗になって現れたあかりちゃんを○○(ピー)して○○○(ピー)したのかと思ったぁぁ〜」


「やめ、やめーい!!お前、そんな事する訳ねーだろっ!!」


全てを話しをしたタケルは、ひとみの放送禁止用語全開の言葉を必死に止めながら、必死に下心はない旨をひとみに伝えた。


「でも抱きしめちゃったんだよね?やるじゃんあんたぁ〜!!男前ぇぇ〜!!」


そう言い、脇の下にタケルの頭を抱えグリグリ〜とする。

「いてーって!!いてぇぇぇ〜!!!!」


側でユウタと遊んでたシンは


「ま、まるで女版ヒサシさ…」

「ヒサシの事は名前に出さないでくれるぅ〜?!」

と、シンの言葉を被せる様に言った。

ヒサシと言う言葉からおどろおどろしい気配を感じたシンは

どうやらここも確執があるらしいとタケルを横目で見たが。


ひとみとヒサシのいざこざを全て知っているタケルは、シンの視線を必死に避け、ひとみのされるままになっていた。