「手帳は下川が中身見たら
ばれちゃうから、直接渡して
あげようっていう優しさ♪」

だから…学生証に番号を……。

「ありがとうございます。」

「友達にばれたらまずいっしょ?」


「一人にしか言ってないです。
助かりました。」

その一人は奈々。

私達はその後他愛もない
会話をしながら2時間
ドライブをした。


気付けば家の目の前。


「なんか……ありがとう
ございます。」

「いえいえ。あ!肝心の
プレゼント!」

小さな箱を渡してくる。

「これ、指輪?」

「そう。俺からじゃないけど。」

「………あぁ。高校から
付き合ってる彼女って奴?」

「うぉ。こわっ!まぁ、
そうだけど。知ってるかも
しれないけど、彼女2つ上
だから逆プロポーズ的なね。」


「カッコ悪いし。てか逆プロポーズ
とかたくましい彼女ですね。」


あぁ……もう。むかつく。
てかなんで私が下川の彼女の
手助けしなきゃなんないの。

「まぁ、こっそり置いてね。」


「はいはい。じゃあ……
ありがとうございます。
また誘ってくださいね、
西野先生♪」


私はふざけて言って
車の扉を開けようとした



その途端………