澄んだ空気も

春の匂いも

色とりどりに咲く花も

あたしにとって
むなしいものでしかない。

はしゃいでいる声なんて耳に届きすらしない。

ただただ真っ直ぐに引かれた線の上を何となく歩いていくだけの世界。
あたしにとって
世界なんて
つまらないものだった。

だから、わからなかった。

当たり前に恋をして
当たり前に笑う君が

眩しいほどキラキラ輝いて見えたの