「せ、先生!」

あたしは乱れた呼吸を整えながら呼ぶ。


『ん?なに?』


先生があたしの頬に手をおく。


たったそれだけで顔が茹でタコ状態になるあたしは顔をうつむせる。


「‥‥ほんとう‥なんですか?」

恐る恐る口にしてみる。


『俺がみのりを好きってこと?』



あたしはコクリと小さく頷く。



『みのりは俺のことどう思ってるの?』


先生はわざとあたしに聞く。


―――意地悪‥―心でそう叫びながら


「‥すきです‥」


小さく呟く。



無言な先生にあたしは不安になってチラっと先生を見つめる。


すると

『ばか。誘ってんの?まじで』

「――――――っ!」


少し赤く染まった顔をしてそう言った。



もちろんそんなつもりで言った訳ではないあたしの心臓は一気に高鳴る。



『まあいいや。今日放課後、ここでパソコンしてろよ?送るから』

優しく笑う。



「そっそんな悪いですよ!一人で帰れますし!今日は由香と――」


『最近、一人で帰ってたじゃん。この前も泣いてたし?心配だから送るから。待ってて』



あたしは断れなくなり頷いた。



パソコン室から出ようとしたあたしは先生にいきなり腕を捕まれ


『みのり、好きだよ』


怪しく笑ってパソコン室から出て行った。