次の日。



「桃山ー情報遅れてるらしいな。情報化の先生が昼休み、お前のために個人レッスンしてくれるらしいから、昼飯食ったら4階パソコン室へ行くことー」



朝のHRが終わり担任に言われた。




――えっ・・・急に顔が熱くなるのが分かった。


昨日のことを思い出すだけで高鳴る心臓。






「やっぱり・・・」


そう自分の気持ちに確信した。













早く昼休みにならないかとそわそわしていると、あっという間に昼休みになった。






「みのり~食べよ~」

由香があたしの席にきた。

「うん」






「みのり・・・元気ないね?どうした?」



あまりしゃべらず黙々と食べるあたしを心配そうにみつめる。




「え?そうかな?普通だよ」


そう言ってニコッと笑う。



「みのりさ・・・元彼のことまだ、忘れられてないよね?」






急に言われてびっくりしたあたしを見て



「ごめんね急に、あまり言わない方がいいかと思ってたんだけど・・・」


由香は申し訳なさそうに言った。




「全然、心配してくれてありがとう。
あのね、まだ少し未練はあるの。でもね、あたし今、好きな人できたってゆうか、
気になる人できたんだ。その人見るだけでドキッとしたり、もっとその人のことしりたくなるような、そんな人ができたんだ」




照れながら言うと、



「え!?聞いてないぞ~~!誰なの??」




そういってにやにやとあたしに聞く。







「えー絶対言わない?」



「言わないから♪」





「じゃあ、由香にだけ・・・」




そういってあたしの今、一番気になる人が“吉村先生”と伝えると、






「ええええええええ??」




由香は興奮したように聞き返す。






「ほんとだから・・・」



あたしはうつむきながら言った。