「あっいま目があった!」


「ホントっ!!こっち見た!」



朝からそんな黄色い声をあげるのは、クラスメイトの女の子たち。


学校一“クールでかっこいい”と言われる先生をみてみんなが騒いでいた。






もちろんあたし“桃山みのり(ままやまみのり)”も、そんなクールでかっこいい
“吉村先生”は大好きだった。









でも今日はそんな気分ではなかった。




なぜなら二日前・・・







『別れよう』


二年以上つきあっていて大好きだった彼に、突然振られてしまい
まだ立ち直れていなっかったからだ。







ーーーーーー「はぁー・・・・・・・・」

あたしは大きくため息をついて机に伏せようとした。すると






「おはよ。みのり」





頭上から挨拶が聞こえ上をみあげると、
そこにはバレー部の早坂君がたっていた。