「っさい!」 浩二は、汐莉を振りほどいて旅館の中に入って行った。 いつもとは違う浩二に、 「こうちゃん…。」 と、戸惑いながら、その背を汐莉は見送った。 その汐莉に荒井が声をかけた。 「しおりん先輩…、なんであんな奴を入部させたんですか?」 「えっ!?こうちゃん…何を?」