チュンチュンと鳥の泣き声がする。
もう朝か……
変なの……いつもだったら、真紘の泣き声で起きるのに。
はぁー……また仕事行かなきゃ。
今日も上司、機嫌悪かったら嫌だなぁ……。
ってこの展開……前も??!
「いつまで寝てんだ?高崎。」
俺をそう呼ぶ声は、希のような優しい声ではなく、上司のようなおっさんの声…
上司っ?!!
慌てて起き上がると、上司が俺を半ば呆れ顔で見つめていた。
「…す、すいません!……あ、てか、俺……赤ちゃんじゃなかった……でしたっけ……?(苦笑)」
半笑いで呟くと、
「……何言ってんだ?お前(苦笑)。」
上司も半笑いで返事をした。
身体のあちらこちらを触ったけども、
真紘のプニプニの腹も、
弾力のある頬もなくて、
完全に『俺』に戻っていた。
.