『シエル・エメラルディアを愛しているのか?』

「えぇ、愛してるわ」



俺の問い掛けに何の躊躇いもなく、素直に答える女。


俺は何故こんな馬鹿げた問いかけをしてしまったんだろう。


俺は壊れてしまったんだろうか……。


女の顔を見ると今まで見た事がないような愛らしく柔らかい顔をしていた。


その顔を見て心臓がえぐられるような感覚に襲われ、気付けば俺は椅子から立ち上がり女の元へ歩み寄っていた。