「シエルまた難しい顔してるよ」



俺の気もしらずに上を向いて笑っているローズ。

全く……。


困ったお姫様だ。



『好きすぎて困ってるんだ』

「えっ……!?」



俺は下を向き逆さに自分のおでこをローズのおでこにのせた。


こうして触れ合っている事が凄く心地よくて、そのまま目を閉じた。



『クスッッおでこが熱い』

「ッッ!?シエルのせいでしょっ!!」



ローズの顔は見えないが、きっと顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしているんだろうな。


こんなちょっとした何気ない一時が幸せで堪らない。