私は異世界の人間であること、目を覚ましたらこの部屋にいたことなど順を追って話をした。


話終えると、いきなり国王様に頭を下げられ目を見開き驚いた。



「国王様!?」

『元の世界へ帰ってもらえないだろうか!!ウェルヴィアの民の為にも!!』

「頭を上げて下さいッッ!!貴方のようなお方が私のような小娘に頭を下げてはなりませんッッ」

『民の為に下げれぬ頭など私はいらんッッ!!』



国民の為に自分のプライドを捨てて私なんかに頭を下げるなんて……。


でも、だからこそみんなこの国が大好きなんだよね。