『トントン!!トントン!!』
(珍しい!美優がノックするなんて…)
「開いてるよ…」
「今晩は〜っ…」
「あれっ、香澄…じゃないか!!どうしたんだよ!?」
「えへへへっ、お母さんの用事で叔母さんに会いに来たのよ」
「ふ〜ん…」
「入って良い?」
「襲うなよ!」
「バカ…」
ドアを全開にして入って来る香澄はまるで一輪の花のように可憐で美しかった。
「勉強してたんだ!?」
香澄の言葉に半身になって机の上を見る。
(しまった!!『巻き物』…)
「日本史の勉強?」
手を後ろに組んで覗き込んでいる。
慌てて起き上がり香澄の目の前から『巻き物』をひったくるようにして取って急いで丸め込む。
「あれっ?今、『ちらっ』とうちの名前が見えたような…」
「気のせいだよ!」
「あっ、その言い方絶対怪しい!?ちょっと見せなさいよ!」
「何すんだよ、止めろ!バカ…」
香澄が覆いかぶさる様に葵が後ろに隠す『巻き物』を取ろうとする。葵はそれを取られまいとして体を2度3度反転する。その結果は……想像に難くない。
(珍しい!美優がノックするなんて…)
「開いてるよ…」
「今晩は〜っ…」
「あれっ、香澄…じゃないか!!どうしたんだよ!?」
「えへへへっ、お母さんの用事で叔母さんに会いに来たのよ」
「ふ〜ん…」
「入って良い?」
「襲うなよ!」
「バカ…」
ドアを全開にして入って来る香澄はまるで一輪の花のように可憐で美しかった。
「勉強してたんだ!?」
香澄の言葉に半身になって机の上を見る。
(しまった!!『巻き物』…)
「日本史の勉強?」
手を後ろに組んで覗き込んでいる。
慌てて起き上がり香澄の目の前から『巻き物』をひったくるようにして取って急いで丸め込む。
「あれっ?今、『ちらっ』とうちの名前が見えたような…」
「気のせいだよ!」
「あっ、その言い方絶対怪しい!?ちょっと見せなさいよ!」
「何すんだよ、止めろ!バカ…」
香澄が覆いかぶさる様に葵が後ろに隠す『巻き物』を取ろうとする。葵はそれを取られまいとして体を2度3度反転する。その結果は……想像に難くない。