───トン、トン


ノックする音。


「おーい、アオイちゃーん、果夜ちゃーん?いる?」


ドアの外で恭平の声がしたが無視して。


べッドの上で顔を背けた果夜の体にオレを重ねた。


「…っ!」


「大丈夫。怖くない」


「あたし…。あたし…!」


足のつま先までオレの唇で濡らすと、果夜の体から力が抜けた。


優しく。


次第に激しく。


オレは果夜を愛す。


「…アオ…ト…!」


「カヤ…!」


オレの腕の中の果夜からは体の力が抜け、意識を失っていた。


「か、や…?」


そんな果夜が誰より愛おしくて。


果夜を抱き締めた。


でも、こんなモンじゃ足りねぇんだよ。


今まで隠してた想い、募った想い。


オレはまた果夜の肌に触れる。


もう止まらない。


止めなくていいだろ?


オレは。


オレ達は、犯しちゃいけない罪を2人で背負ったんだ。


だから、もう一度。