「んっ…!あお、と…!」


ベッドに押し倒し、深く深くキスをした。


そっと唇を離すと潤んだ目の果夜は。


「姉弟…なのに…っ!ダメ…!」


押し殺すような声でそう言って、オレを睨んだ。


「姉弟?だから何なんだよ?オレは違った、ずっと。ずっと…果夜だけが…。果夜だけが好きだったんだよッ!」


「言っちゃダメだよ!」


「いや、言うよ。オレはあの日、果夜にキスしたあの日から、とうに弟なんてモンはやめたんだ。何度でも言うよ、果夜が好きだ…!」


「蒼斗…!」


「果夜は?姉ちゃんでいたいのかよ?いつになったら、どうやったら越えられる?こんな窮屈な想いはもうたくさんだ。オレは愛し合いたい。果夜と朝も晩も愛し合いたい…!」


ベッドの上の果夜の服を一枚づつはいで、オレも服を脱ぎ捨てた。


夕陽に照らされた、一糸まとわぬオレと果夜の身体。


そっと温度を確かめるように胸に触れると、果夜の体がピクンと跳ねた。