「果夜?」


「ん…」


「気にすんなよ?」


「…うん」


アリエルがしゃしゃりでると、いつも泣きそうになる果夜。


そんな顔されると。


抱き締めたくなるんだよ。


「みんな買い物おしまい?」


「佑季ちゃんは?」


「あとはABCストアで香りつきのシャンプー買うくらいかなっ。果夜ちゃんもどう?すっごくいい香りなのっ!」


「うん。あたしも欲しー」


「じゃ、荷物もある事だし、一旦ホテル戻るかっ」


旅行会社のトローリーに乗り、ワイキキへ戻った。


部屋に荷物を置いて、またフロントで集合の約束。


果夜と一緒に部屋へ戻ると。


ぎゅう…。


後ろから。


オレの腰に果夜の手が回った…。