果夜はいなくて、テーブルにメモが一枚。


“佑季ちゃん達の部屋でシャワー借りてきまぁす(^^)/”


こんなにも果夜が欲しいくせに、いなくてホッとした。


風呂上がりの果夜なんて目にしようモンなら、恭平の言う通り押し倒しかねない。


オレもシャワーを浴びる事にした。


日本を出発する時から塗られたままの化粧をやっと落とし、少し気分もスッキリして。


Tシャツ、短パンに着替えると、髪も乾かさずベッドに伏せた。


今日、今晩から。


果夜と同じ部屋で寝る。


その事ばかりが頭をループし、どうすればこの気持ちが静まるのかと考えてはみるもののの、途中でムダなあがきだと悟る。


だって、そうだろ?


こうなったら、もうなるようになれだ。


キスしようと、押し倒そうと、その時のオレ次第、果夜次第。


今までだってそうだったように、オレの果夜への想いはここにきて止まるモンじゃない。