家に帰りたくない。
ネカフェで過ごそうかな。
そう思っていたら、雨が降ってきた。
「もうゆーだいくん、帰っちゃった…よね。」
ケータイの電源をいれた。
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ウチはその数に驚いた。
全てゆーだいくんからだった。
最新のものは、2分前。
『てん、雨降ってきたな。
まだ駅にいるなら連絡くれ』
ゆーだいくん!!
急いで電話をかけた。
ビチョビチョになりながらも走った。
ゆーだいくん…
ビニール傘をさして、キョロキョロしている。
「天!!今どこだ?」
「今、○○駅。」
「傘持ってるか!?」
「傘いらない。」
「どこにいる?」
「ゆーだいくんの後ろ。」
ゆっくりと振り向くゆーだいくんが、目の前にいた。
ゆーだいくんがいるってわかってるのに、
なぜか理解することができないでいた。
「何してんだよ!?びっちょびちょ…風邪ひくだろ!!」
「慣れてる。」
「家まで送るよ。」
「大丈夫。ありがとう。」
「天…気をつけてなっ!」
「ゆーだいくんまたねっ!!」