「下…向くなよ。何がいい??抹茶オレ?ココア?イチゴ…」
「ホットミルクティー…」
「わかったよ。」
「お金は、払うから。」
「女の子に払わせるわけにはいかないよ。」
「あんがと…」
ゆーだいくんは、こんな時も優しくしてくれる。
ウチがいけないのにね。
「天、俺あの時はホントゴメンな。」
「気にしてないからだい…」
「気にしてないなら、なんでそんな暗いんだ!? 天、俺を見つけてから、泣きそうな顔してたぞ…」
「逢えなかっ…」
「逢えたじゃん。」
何も言えなくなってしまった。
「「記念日…」」
2人の声が重なった。
「いいから、天話せ。」
頷き、ためらいながら話しはじめた。
「記念日の日…、」